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残念だった二期会の「道化師」


二期会の「道化師」
カニオ:片寄純也
ネッダ:髙橋絵理
トニオ:上江隼人
ベッペ:与儀巧
シルヴィオ:与那城敬
指揮:パオロ・カリニャーニ
演出:田尾下哲
合唱:二期会合唱団
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

 NHK-BSでの視聴です。Cav&Pagはとても好きなオペラなので楽しみにしていましたがガッカリしてしまいました。いちばん上手かったのはトニオの上江隼人ですがちょっと低音部の響きが不足していました。ネッダの髙橋絵理は聴かせどころの「鳥の歌」で後半は声がかすれ明らかにスタミナ不足です。声質もネッダには合ってない感じです。カニオの片寄純也はまるでカタカナのイタリア語で、歌にはなっていませんでした。まあ難しい役ではありますが魅力はありません。3人とも一生懸命演技をしていましたが、かえって異常人格者のように見え、カニオの悲哀、ネッダの憧れなど奥行きの深い表現を感じられないのはたぶん演出家のせいでしょう。パオロ・カリニャーニもインテンポで迫力こそありましたがフレーズを歌いきらないうちに次のフレーズに入ってゆくような演奏でした。何よりもひどかったのは田尾下哲の演出です。アイドル・タレントへの読み替えですが、いかにもCheapな舞台装置と相俟って新鮮味さえありません。舞台の前を行き来する張りぼてのテレビカメラも邪魔なだけでどんな感性か疑問を感じました。他のブログでは学芸会との評がありましたが、最後に3人が同時に死んでゆくところは学芸会でもやりませんね。NHKでは10ヶ月前に素晴らしいスカラ座のPagを放送しただけにとても落差を感じました。私も先日は兵庫芸文の素敵な「トスカ」を聴いただけにガッカリでした。
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I Pagliacci(5) Great Nedda of Oksana Dyka


「道化師」のことばかり書いたので、そろそろ他のオペラの事も書かなければいけないと思います。
まとめとして、Oksana DykaのNeddaはほんとうにすばらしかった。「鳥の歌」では今ひとつリズムに乗り切れてない感じがしましたが、シルヴィオとの二重唱からはだんだん音楽に乗ってきて、声もよく通るようになり、第二幕の劇中劇ではすばらしい歌唱に圧倒されました。スカラデビューにもかかわらず、ホセ・クーラやアンブロジオ・マエストリを圧倒するくらいの熱演で、ネッダの自由への憧れ、カニオに対する苦悩、シルヴィオへの愛情の強さなど、存分に表現しており、そのオペラ歌手としてのプレゼンスは最高でした。スカラの天井桟敷からはBooがでましたが、日本のオペラサイトやブログではとても好評でした。私も「道化師」はいままでたくさん見たり聴いたりしましたが、これほど胸を打たれたNeddaは今まで聴いたことがなく、改めて「道化師」というオペラのすばらしさを心にとめました。
さて、明日からいよいよ4月。Oksana Dykaちゃんは昨年に引き続いてValenciaで得意の「Tosca」を歌います。頑張ってくださいね。期待しています。明日からは、そう、Scalaの「Aida」について論評してみたいと思います。

I Pagliacci(4)マルトーネ(Mario Martone)の「道化師」の演出


 マルトーネの「道化師」の演出は自動車が出てきたときは驚いたが(私も古いオペラファンです)おおむねリブレットに沿った素直に楽しめる演出ででした。「カヴァレリア」は今ひとつでしたが、「道化師」は今回のNHKのスカラ座シリーズでは出色の舞台であったと思います。サーカスの一団を含めよくリブレットの雰囲気を出しており、細部までよく演技指導がなされて感心しました。特にOksana DykaのNeddaはよく描かれており、男たちが夢中になるのも宜なるかなという印象を持ちました。改めてスカラ座の伝統的な力に感じ入った次第です。

I Pagliacci(3) Nedda of Oksana Dyka


オクサナ・ディカ(Oksana Dyka)のすばらしいところはよく伸びる高音域、D・Esは軽いと思います。豊かな中低音(これがリリコ・スピントの魅力)そして大きな声量も絞るような声ではなく、余裕を持ってふくよかに歌っているところが魅力だと思います。特に専門的な立場から言いますと口の開き具合や調音点がすばらしいと思います。これは天性のものなので、これが彼女の歌の素晴らしさにつながっているのではないでしょうか。

I Pagliacci(2) Nedda of Oksana Dyka


「道化師」の過去の多くの演出では、中年の女性の男女がらみの諍いのように描かれることが多く、それも注目されないことに拍車を掛けていたように思われる。
それに対しオクサナ・ディカ(Oksana Dyka)はカニオに拾われた女の子というリブレットの通り、若々しく、妖艶な演技でカニオ・トニオ・シルヴィオ・もしかするとペッペという多くの男性たちを魅了する、新鮮なネッダとしてとても魅力的であった。
しかも、大柄で舞台映えがし、なによりも目の覚めるような美貌で、すっかりファンになってしまった。
プロフィール

dawa7761

Author:dawa7761
オペラをこよなく愛する者です。
すばらしいリリコ・スピントであるOksana Dykaちゃんのファンです。
東の果ての国から応援しています。

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