ミラノ・スカラ座のローエングリン
ちょっとyoutubeで聴いていましたが、やはりちゃんとした映像機器で見ると格別です。
ルネ・パーペのハインリッヒはやはり貫禄充分ですね。キャンセル魔のカウフマンも調子よくローエングリンを歌いました。やはり役柄に自信があるせいか、堂々とした歌いぶりですね。何よりも感心したのはハルテロスの代役で突然、起用されたアンネッテ・ダッシュちゃんです。準備不足を感じさせない熱のこもった演技と歌唱は素晴らしかったと思います。オルトルートとテルラムントは演技はともかく歌の方は上記の3人と比べるとやや弱かったかなと感じました。バレンボイムのワーグナーは堂に入ったものですが、やはり「ローエングリン」はもう少し透明感のある音作りが好ましいと思います。クラウス・グートの演出は動きが多く、歌手の方は大変ですね。ザルツブルグのフィガロの時と同じように羽根が生えた子どもが出てきたときは笑っちゃいました。ロバート・ウィルソンもそうですが、異なる曲に同じような演出では芸術家としての素質に疑問を抱きます。舞台も暗く、演出家の創造性を発揮して欲しいと思いました。
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