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佐渡裕さんの「セヴィリアの理髪師」


 昨日、兵庫芸文で上演された佐渡裕さんの「セヴィリアの理髪師」を鑑賞してきました。公演前に佐渡裕さんがご挨拶されていましたが、日本語による初心者でもわかりやすい、楽しいオペラでありながら、密度の濃い、レベルの高い演奏を目指したものでした。
 まず、なんといっても演出の飯塚励生さんが素晴らしかったと思います。無駄のないそして明るいスタイリッシュな舞台は現代的な「セヴィリアの理髪師」にふさわしいものでした。演技指導も素晴らしく、劇の筋や音楽に合わせて細かいところまで配慮されたものでリブレットの読み込みはたいしたものだと思います。ダンサーやアクロバットも劇の進行を進める上で大きな効果を発揮していました。
 歌手は出だしこそ伯爵の鈴木准さん、ロジーナの林美智子さん、フィガロの高田智宏さんとも声の通りが悪かったのですが、だんだん調子が上がり第一幕の後半からは曲に乗ってとても良かったと思います。一番感心したのは悪役のバルトロを歌った久保和範さんとバジリオのジョン・ハオさんで役柄にぴったりの好演でした。悪役が上手くなければオペラは引き立ちません。アンサンブルも息がよく合っていて、練習が行き届いていることを感じさせてくれました。
 言うまでもないことですが佐渡裕さんと兵庫芸文のオーケストラは素晴らしい。ロッシーニの軽快な音楽と歌手を引き立たせる伴奏は絶品です。例年、トリノから応援に駆けつけているメンバーの力とその教えが生きているのでしょう。歌をよく聴きながら演奏していらっしゃいましたね。最初、日本語上演ということで心配していましたが訳語も従来とは違い口語体で、物語のディティールが分かりやすかったと思います。日本語は拍が短く音楽と合わないところも出るんじゃないかと心配していましたがあまり違和感は感じませんでした。でもチェンバロの森島さんは結構大変だったかな。
 お気に入りの林美智子さんは素晴らしいですね。歌唱も安定した歌いぶりで、容姿や演技もいかにもロジーナらしくとても魅力的でした。欧米の一流の劇場でも十分通用すると思います。もう少し声に厚みが増せばと思うのは贅沢かもしれません。とにかく8日間の公演がほとんど完売というのは驚きですね。関東から聴きに来られた方もいらっしゃったそうですが。鑑賞して損のない公演です。でも最近はプラチナ・チケットでなかなか手に入りにくくなってきました。兵庫県では各都市を回って巡回公演もありますので、チケットが手に入れば、是非、見に行ってくださいね。
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オペラをこよなく愛する者です。
すばらしいリリコ・スピントであるOksana Dykaちゃんのファンです。
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