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「エフゲニー・オネーギン」の名演 Masterpieces of Eugene Onegin


 やはりこのオペラの名演といえば、小澤征爾とWeinstattsoperの演奏でしょう「スペードの女王」とともに、巨匠がもっとも得意とした演目だけに、叙情性豊かな中に、きびきびしたリズムで、細かいところもきっちりと演奏し、間然するところのない音楽が劇場を満たしていました。遙か昔、ロストロポービッチとヴィシネフスカヤの「エフゲニー・オネーギン」も実演を聴いたはずなのですが残念なことに忘れました、第3幕の舞踏会の柱が張りぼてだったことだけが妙に印象に残っています。ボリショイ劇場のDVDはとても安定した演奏ですが、たとえば青年の叫びのようなもっと必死な表現もほしいというのは欲張りでしょうか。ゲルギエフのMETのDVDもいいのですがちょっと荒っぽいかな、ルネ・フレミングもロシア語が曖昧な感じです。ただ、ホロトフスキーは抜群でした。LAオペラの「エフゲニー・オネーギン」は小澤の演奏と匹敵するほど素晴らしかったと思います。今後もLAオペラには目が離せませんね。
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タチアナの恋 Love of Tatiana


チャイコフスキーの「エフゲニー・オネーギン」はプーシキンの詩をそのまま歌詞にあてはめたことで知られていますが、それまでして原作を尊重した真意はどこにあるのでしょうか。同じ恋愛物語として有名な「ロミオとジュリエット」と比較すればその違いは明らかでしょう。「ロミオとジュリエット」は対立するキャピュレット家とモンタギュー家の確執からふとした行き違いで殺人が起こり、お互いの誤解から愛する二人が死を迎えるという話で、有名なバルコニーでの象徴的なシーンを含め、究極の恋愛を描いていますが、そのような現実はなかなか起こらないことは、読者や観衆は感じており、どこかメルヘン的で別世界の出来事として、醒めた目で見てしまいがちです。ところがプーシキンの「オネーギン」は世慣れない15歳の内気なタチアナが、洗練されたオネーギンに一目惚れしてしまったり、タチアナが思い切って恋文をしたためる高揚と恥じらい、それを物知り顔のオネーギンに説教される屈辱、ふとした弾みから親友のウラジーミルと決闘する羽目になる二人の青年の錯誤、親友を撃ってしまったオネーギンの後悔、再会したときのタチアナの美しさに目を見張るオネーギン、グレーミン公爵の老いらくの恋とタチアナの献身、そしてタチアナに再び心を打ち明けるオネーギンと、揺れる心を押し隠してオネーギンの愛を拒絶するタチアナなど、一つの物語の中にいろいろな恋の様相が無理なく盛り込まれており、誰もがどれか一つはいつか経験したことがあるのではないでしょうか。劇的な抑揚は少ないものの、読者や観衆が主人公に素直に感情移入できる素晴らしい作品です。タチアナの悩み、苦しみ、希望、情熱が一人一人の人生の陰影を映し出しているのです。それが「エフゲニー・オネーギン」の素晴らしいところだと思います。物語のそれぞれがこれを見た人々の人生の一部分になっているのです。オクサナ・ディカ(Oksana Dyka)ちゃん、とても素晴らしく歌っていましたよ。

オペラ歌手の寿命 Life of opera singer


先日、亡くなったF-ディスカウはすでに20代前半でオペラハウスの主役を演じ、輝かしい声の30代、円熟期の40代を経て、50歳過ぎでオペラハウスの第一線から退きました。第二次大戦の混乱期で主役級がごっそり抜けたこともあって、地方歌劇場での下積みが無かった珍しい歌手です。最近は20代でコンクールに入賞し、30まで下積み30代からキャリアを積み上げ40~50歳くらいまで活躍する方が多いようです。オペラハウスや公演が限られていることもあり、オペラハウスもスター歌手に集客を頼っているため、若手がなかなか活躍できないのが現状です。スピントに近いソプラノだけを取ってみてもルネ・フレミング、ナタリー・デセイ、ヴィオレッタ・ウルマーナ、デボラ・ヴォイト、アンジェラゲオルギュー、カリタ・マッティラが50歳前後、アンナ・ネトレプコ、ソンドラ・ラドヴァノフスキー、マルチナ・セラフィン、フイ・ヘー、パトリシア・ラセットが40歳前後となります。 皆さん、結構な年ですね。エディタ・グルベローヴァ、マリエッラ・ディーヴァは60歳を過ぎています。最近、歌手の寿命が延びています。それが若手が出にくくなっているひとつの原因かも知れません。でも、世代交代は着実に進んでいます。
ベテランは、確かに安定した歌いぶりですが、オペラ・ファンとしては新鮮な、従来の型を破ったような若手の歌手の熱唱を聴いてみたいと思いませんか。

若手の有望株


 最近の若手歌手の登竜門はやはりいろいろなコンクールでしょう。先日紹介したシャギムラトワは確かチャイコフスキー・コンクールでした。オクサナ・ディカ(Oksana Dyka)ちゃんもマルセイユ国際コンクールで3位に入ってます。その時の1位が今年Metのアイーダでデビューしたラトニア・ムーアですね。その前のグランプリが大村博美(Hiromi Omura)さんです。ほかに少し年を取っていますがリュドミラ・モナスティルスカ、軽い声では、オリガ・ペレチャッコ、アンジェラ・ミードと考えると案外、人材難かもしれません。コンクールで賞を取ってもその後の精進次第で大きく変わっていくのではないかと思います。我が日本の歌手も何とかしてその一角に食い込んでほしいですね。写真はウクライナのコンクールでグランプリを取ったときのオクサナ・ディカ(Oksana Dyka)ちゃんです。

ナタリー・デセイの椿姫は×


 先日、エクスプロバンス音楽祭でナタリー・デセイが歌った「椿姫」を見ました。が、やはり声が出ておらず、とても苦しそうな歌い方でした。それを何とか演技でカバーしようとするだけにかえって痛々しいような感じを受けました。元々ヴィオレッタはリリコ・スピントが歌うのが自然な役柄ですがレジェロのナタリー・デセイが歌うのが無理がある上に数年前と比べて高音域がかすれ中音域も無理をして出している感じで魅力的な歌唱とはほど遠かったと思います。演出も「花より花へ」で椅子を動かして無用な音を立てるなど、オペラをまるで分かっていないcheapな演出でした。ナタリー・デセイは「ルチア」や「連隊の娘」などでの名唱を聴いているだけに、とても残念な感じでした。

素晴らしかったLAオペラの「エフゲニー・オネーギン」


 昨夜、2011年の開幕を飾ったLAオペラの「エフゲニー・オネーギン」がストリーミング放送されました。さまざまなサイトの評判通り素晴らしい演奏に感激しました。オネーギンを歌ったDalibor Jenisも素晴らしかったし、オリガのEkaterina Semenchukもおきゃんな感じで好感を持てました。またレンスキーのVsevolod Grivnovもこの悲劇の青年の苦悩をよくあらわしていました。なんと言ってもオクサナ・ディカ(Oksana Dyka)ちゃんのタチアナが最高でした。12分にも渡る「Letter Aria」では15才の乙女の恥じらいから手紙を書くのが一向に進まず、夜が明けるにしたがって感情が高まり一気に手紙を書き上げる、少女から大人の女性への移り変わりを見事に歌い上げていました。途中少しオーケストラにぶら下がりそうになっていましたが立ち直り、最後は持ち前の美しく、力強い声で観客から盛大な拍手を受けていました。それぞれの歌手がBIG-VOICEでありながら言葉を丁寧に歌い、細かな表現も疎かにせず、こんな「エフゲニー・オネーギン」は久々に聴いたような気がします。James Conlonはあまり日本には縁のない指揮者ですが、ダイナミックかつ的確な指揮で私の好きなオペラ指揮者の一人です。歌手のこともよく考えている指揮ぶりでした。何よりも彼が音楽監督になってからはLAオペラはとても充実しているように思われます。ただ合唱がロシア語に慣れていないせいか、やや乱れがちなのが残念でした。
 それにしても午前2時に始まり、「Letter Aria」が3時、トリケの歌が3時40分、ポロネーズが4時10分というのは、日本でオペラを聴く宿業ですね。(笑)素晴らしい舞台なので、ぜひBDで発売してほしいところです。
 写真をUPしますがオクサナ・ディカ(Oksana Dyka)ちゃんは歌も姿も気品があって、チャイコフスキーが理想としたロシアの女性像にぴったりですね。その美しさは神ががっています。

フィッシャー=ディースカウ氏 逝く


F-ディスカウ氏が逝去しました。F-ディスカウ氏は私のオペラ人生とほとんどリンクしており、いろいろなオペラや歌曲を聴かせていただきました。彼の歌唱力や表現力については言うまでもありませんが、バリトンとしては高い音域もよくコントロールされており、その美声と相俟って、ドイツ語の発声も素晴らしく、分かりやすく、そして聴衆を感動させる歌唱を展開してくれたと思います。オペラはドイツものからイタリアものまで幅広く宗教曲から歌曲まで常に高水準な歌声を聞かせてくれた最高のバリトンでした。当時はレコードの録音も多くオペラハウスで歌わない役柄も積極的に録音したので特に多くの歌唱が残っています。いずれまとめてコメントしたいのですが、歌曲では、シューベルトよりもシューマンの「詩人の恋」や「リーダークライス」が好きでした。あの美声で青年の悩みや苦しみを歌われるとたまらなくなってしまいます。しかし、もっとも素晴らしいのはR・シュトラウス歌曲集ではないでしょうか、「献呈」などを聴くとほんとうに涙が流れてきます。ほんとうにありがとうございました。

速報!!オクサナ・ディカ(Oksana Dyka)ちゃんのタチアナ今夜放送


 昨年LAオペラの開幕公演で行なわれたチャイコフスキーの「エフゲニー・オネーギン」が今夜放送されます。若手の歌手を集めた演奏ですが、とても評価が高く、特にタチアナを歌ったオクサナ・ディカ(Oksana Dyka)ちゃんの「letter Aria」がスタンディング・オベーションを受けたそうです。私は「エフゲニー・オネーギン」がチャイコフスキーの最大の傑作だと思っていますので、オペラ・ファンの方ぜひ聴いてみてください。
URL http://www.kusc.org/です。

ボリショイ劇場「ルスランとリュドミーラ」


 先日NHK-BSでグリンカ作曲の「ルスランとリュドミーラ」が放送されました。序曲はともかく、めったに聴くことのないオペラですがロシアの民族的な曲もあり、結構楽しめました。が、確か聴いたのが2回目であり、1回目の記憶も定かではなく、どう評価していいか分かりません。内容は魔女にさらわれたリュドミーラ姫をルスランが探しに行くというメルヘン的なお話ですが、従来の伝統的な舞台と現代的な演出がミックスされたものでした。一番印象的だったのは舞台が明るかったことです。最近はとにかく暗い舞台が多く、見えにくい演出が多いのですが、観客に配慮した舞台は好感が持てました。ロシアのボリショイ劇場の再開を記念しての公演だったので演奏家の皆さんはとても熱が入っていたように思えます。注目は去年のスカラ座の「魔笛」でコケてしまったアリビナ・シャギムラトワですが、今回は母国語のオペラということで、のびのび歌っているようでした。素晴らしい声を持っているだけに今後に期待したいですね。しかし、全曲で3時間半は正直こたえました。もう少し短ければいいのですが・・・。

オクサナ・ディカ(Oksana Dyka)ちゃん、Star of the White Night in Marllinsky Theaterに出演


 オクサナ・ディカ(Oksana Dyka)ちゃんの5月の出演はスカラ座の「トスカ」だけだと思っていたのですが、な、なんとマリインスキー劇場のStar of the White Night で「トスカ」と「アイーダ」をそれも演奏会形式で歌うではありませんか。もちろん指揮はゲルギエフ師です。ゲルギエフ師とはMETの新演出の「イーゴリ公」が予定されていたのですが、それに先駆けての公演です。しかもStar of the White Nightはマリインスキー劇場がロシアの音楽家の総力を挙げて取り組む一大イベントなので外国からわざわざ呼ばれるというのはよほど評価が高いのでしょう。ご存じのようにゲルギエフ師はオリガ・ボロディナやアンナ・ネトレプコを育てた、有能な新人を育てるについて右に出る者がいない人です。また、演奏会形式はほとんど一発勝負ですが、歌の善し悪しがむき出しになるため、よほど実力がなければこなせませんね。きっと良い勉強になるでしょう。うう、聴いてみたい・・・。

ピラール・ローレンガー(Pilar Lorengar)

 オクサナ・ディカ(Oksana Dyka)ちゃんのことを中心にばかり書いてきたので、そろそろ標題に戻っていろいろなリリコ・スピントについても書いてみたいと思います。
 ピラール・ローレンガー(Pilar Lorengar)というリリコ・スピントをご存じでしょうか。スペイン生まれですが、ヘルタ・クルストに師事したのでF.ディスカウとはよく息が合っていました。主に60年代から70年代にかけてベルリン・ドイツ・オペラで活躍しました。当時はマゼールが音楽監督をしていましたのでそのレベルはとても高かったのです。彼女のレパートリーは広く、魔笛のパミーナ、コシのフィオルディリージ、フィガロの伯爵夫人、ドン・ジョバンニのエルヴィラ、マイスタージンガーのエヴァ、ローエングリンのエルザなどドイツ・オペラだけではなく、椿姫のヴィオレッタ、トスカなどにも及んでいます。ドイツの歌劇場でもドイツ・オペラだけではなくイタリア・オペラの上演も重要なレパートリーに含まれますので交通機関が充実していなかった当時、このようなどんな役柄も高水準でこなせる歌手の存在は重要だったと思います。
 その声は透明で硬質な感じですが、少しブレスに問題があったかも知れません。残念なのはDGGがこの当時のオペラ録音に起用しなかったので全盛期の録音が少なかったことです。またサルスエラを紹介したことでも有名です。昔、私が初めて見たオペラがローエングリンでローレンガーのエルザが素晴らしかったことが特に印象に残っています。ぜひ再評価してほしいリリコ・スピントです。

喝采を浴びたスカラ座の「トスカ」


 マルチナ・セラフィンが出演したスカラ座の「トスカ」で ホイッスルが鳴ったそうで心配していましたが、先日、オクサナ・ディカ(Oksana Dyka)ちゃんがsecond castで出演し喝采を浴びたとのニュースがありました。当然といえば当然ですが少しスカラ座に慣れてきたということもあるのでしょうか。やはり初役からBravaは難しいのでしょうね。彼女は明るくてよく響く声をしていますので、細かい表現も上手いのですがピアニシモでも大声で歌っているように聞こえるのかも知れません。従来の歌手を上回る才能が誤解を生んでいる面もあるのでしょう。さて、来月からはスカラ座と並ぶ名門のトリノで「仮面舞踏会」のアメリアを歌います。もう準備はできていると思いますが、期待していますよ。

素人の直観について

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 先日、娘が久々帰阪しました。たまたまエリナ・ガランチャの「カルメン」のBDを買ったところだったので、いいところだけを二人で見ていました。私が知ったかかぶりの蘊蓄を述べている間に第2幕となり、皆さんご存じのガランチャの素晴らしい踊りと歌に圧倒された後、テディ・タフローズの「闘牛士の歌」が始まりました。それが終わった後、娘が「この人慣れていないわね」と言ったことに愕然としました。テディ・タフローズは急遽代役で出て、エスカミリオもMETも初めてだったのです。娘はオペラはほとんど聴いたことはありませんし、クラッシックにも興味はありませんが。そんな素人でも、歌の善し悪しは直観で分かるのだということを改めて思い知らされました。オペラというものは聴き慣れていなくても、その曲や演奏の本質はむき出しになっています。少しでも良くない演奏なら誰の耳にも直観的に分かるものなのですね。

スカラ座のBoo(ヴァレンシアからスカラ座へ)

 オクサナ・ディカの(Oksana Dyka)ちゃんはヴァレンシアの「トスカ」が終了し、次はスカラ座に出演します。first castがマルチナ・セラフィンsecond castがオクサナ・ディカ(Oksana Dyka)ちゃんです。現代のNO1,2の「トスカ」の競演ですね。もちろん私的にはディカちゃんがNO1です。指揮も日本でおなじみのルイゾッティなので文句のつけようがありません。(せめてラジオ放送だけでもしてほしいです。)ところがmilanoの記事を見るとマルチナ・セラフィンに対してまたまた盛大なBooが飛び交ったということではありませんか。ほんとうにもったいない話です。やはりプロの歌手といっても人間ですからBooよりも拍手で応えてあげたほうがやる気が出るというものです。まあ、カラス、テバルディ、フレーニ、リッチャレリにもBooを送った土地柄ですから伝統なのでしょうが、それが原因でアラーニャやクーラなど一流歌手が出演しなければ返ってスカラ座の皆さんが損をしてしまうのではないでしょうか。
プロフィール

dawa7761

Author:dawa7761
オペラをこよなく愛する者です。
すばらしいリリコ・スピントであるOksana Dykaちゃんのファンです。
東の果ての国から応援しています。

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