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エヴァ・メイ(Eva Mei)のヴィオレッタ ハンガリー国立歌劇場


ヴィオレッタ:エヴァ・メイ
アルフレード・ジェルモン:サボルチャ・プリックナー
ジュルジュ・ジェルモン:ミケーレ・カルマンディ
フローラ:タリン・ゲーメッシュ
アンニーナ:エーヴァ・バラトニ
ガストン子爵:ゲルゲイ・ボンチェール
ドゥフォール男爵:ゾルターン・ケレメン
ドビニー公爵:チャバ・セゲディ
医師グランビル:シャンドル・エグリ
ハンガリー国立歌劇場管弦楽団
ハンガリー国立歌劇場合唱団
ハンガリー国立歌劇場バレエ団
指揮:ヤノーシュ・コヴァーチュ
演出:アンドラーシュ・ベーケーシュ

 ハンガリー国立歌劇場の大阪公演に行ってきました。プラハに続いての東欧の巡回公演で、今回は「椿姫」です。ハンガリーはヨーロッパでも高水準の公演を行うことでも知られていますので期待していましたが本当に素晴らしい公演でした。指揮のヤノーシュ・コヴァーチュは時々来日していますがいかにもヴェルディらしい歌を生かしながらも骨格の太い演奏で歌手を盛り立てていました。歌手ではジェルモンのミケーレ・カルマンディが深い声で「プロヴァンスの海と陸」を歌い大きな拍手を受けていました。アルフレード・のサボルチャ・プリックナーも端正な歌い方で良かったですが、ちょっと押し出しが弱かったかな、でも若く、スマートでカッコ良かったですね。が、なんと言ってもヴィオレッタを歌ったエヴァ・メイが素晴らしかった。好不調の波があるので心配だったのですが。その歌声、演技、表現力まで、私が今まで見た最高のヴィオレッタでした、第二幕の「愛してね、アルフレード」の箇所のスピントを利かした歌いぶりも良かったですしPPの部分も会場隅々までよく響き渡り素敵でした、スタイルや容姿も美しく、思わず「キレイ」と言う声が聞こえました。ドレスさばきも上手いですね。何よりも出演者が良くなれているせいかアンサンブルが素晴らしく、ヴェルディ得意の重唱部分がとても聴き応えがありました。やはり実際の演奏は音の厚みや艶が違いますね。オーケストラもオペラハウスのオーケストラらしくメリハリのある良い演奏でしたが、特に木管の美しい響きが印象的でした。短いですがバレエも上手いですね。演出も簡素ですが伝統を生かした演出で、落ち着いて見ることができました。白と黒を中心としたヴィオレッタの衣装はとても素敵でしたね。終了後、友人とのおしゃべりも楽しく良い一日を過ごさせていただきました。
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オペラ歌手と美貌


 あまり語られることはありませんがオペラ歌手と言っても衣装を着て舞台に立つからには美貌も大切な要素だと思います。マリア・カラスとテバルディの差はやはり美貌だと思います。もちろん声質も違いますが、若い頃のカラスはエキゾチックで綺麗でしたからね。コレルリとベルゴンツィの人気の差もカッコよかったからではないでしょうか。それは、ドミンゴやカレーラスにも当てはまります。ホロトフスキーが出てくると、女性のファンは恍惚としてしまいますからね。ソプラノではシュワルツコップやポップも可愛かったですね。ゲオルギューも椿姫の頃は素敵でしたし、ネトレブコも清教徒の時の輝きは抜群でした。オペラ・ファンってその頃の思い出をいつまでも心に秘めているのだと思います。写真は私が一番好きなオクサナ・ディカ(Oksana Dyka)ちゃんのトスカです。

指揮者と歌手


 写真はLAオペラでの左からセメンチュク、コンロン、オクサナ・ディカ(Oksana Dyka)ちゃんです。
 長い間オペラを聴いているとやはり名指揮者にはそれぞれお気に入りの歌手がいるようです。カラヤンは若い頃のヤノヴィッツやタルヴェラを多用したことで有名ですが、オクサナ・ディカ(Oksana Dyka)ちゃんもよく見ると名指揮者に気に入られているようです。まずバレンボイムとウェルバーの師弟コンビにはブエノスアイレスのスカラ座引っ越し公演の「アイーダ」スカラ座の「トスカ」「アイーダ」、ジェームス・コンロンにはLAオペラの「タチアナ」と「蝶々夫人」そして今年のラヴィニア音楽祭での共演、ゲルギエフ、ノセダにはトリノの「仮面舞踏会」、マリインスキー劇場White Nightsの「トスカ」、来日公演の「仮面舞踏会」、歌手のブリン・ターフェルには「トスカ」の共演からBrynFestまで、超一流の演奏家との共演が続きます。指揮者にとっては歌手は良い楽器・演奏者にたとえられるかもしれませんね。その期待に応えるようこれからも頑張ってくださいね。

ちょっとした疑問


 先日、kUSCでLAオペラの「蝶々夫人」が放送されました。同じLAオペラの「蝶々夫人」が昨年の11月17日にLive放送されました。が、よく聴くと異なっている箇所があります。もちろん指揮者、オーケストラ、歌手は皆同じですので、演奏としてはほとんど変わりませんが、同じ放送局が別の日の公演を放送することってあるのですね。ひょっとすると機器の不具合があったのかもしれません。オクサナ・ディカ(Oksana Dyka)ちゃんも第一幕は今回のほうがよく声が出ていましたが、第二幕はLive放送のほうが緊張感が伝わってきて良かったように思いました。とすると、Live放送はdawa以外はあまり聴いていないかもしれませんし、今後、放送されることはないかもしれません。(ムフフフ←まるでアホですね。)

バルバラ・フリットリ「トリノ王立歌劇場」来日公演の「トスカ」降板


「トリノ王立歌劇場」来日公演の最新ニュースです「12/5、8公演に出演予定のバルバラ・フリットリは、芸術的な理由でトスカ役から降板することになりました。代わりまして、トスカ役はパトリシア・ラセットが出演いたします。」
 もともとリリコであるフリットリが強烈なスピントを要求される「トスカ」を歌うことに驚いていましたが、フリットリのファンには残念なことに降板となってしまいました。代役はパトリシア・ラセットです。彼女はアメリカのソプラノ。すでにMetで「トスカ」を歌っていますが本場のイタリアではだいぶ前にフィレンツェで「蝶々夫人」を歌ってからイタリアでは登場していません。ライブビューイングの「蝶々夫人」を見ましたが、演技は上手いですね。でもちょっと癖のあるイタリア語と高音のコントロールが今ひとつだったように思いました。第3幕のカヴァラドッシとの二重唱では難しい高音を上手く処理できるのかしら。それよりも「トリノ王立歌劇場」では多分歌っていないので、オーケストラとの相性など気にかかります。もう一方の「仮面舞踏会」はオクサナ・ディカ(Oksana Dyka)ちゃん、コルネッティ、ヴィヴィアーニ君など昨年の公演とほぼ同じメンバーですし、来月にはスカラ座の新演出の「仮面舞踏会」でも共演しますので、ヴェルディ得意の重唱部分のアンサンブルは聞きものですね。昨年のスカラの天井桟敷から絶賛されたオクサナ・ディカ(Oksana Dyka)ちゃんに「トスカ」も是非歌って欲しいです。日程を考えると無理は承知ですが・・・。

オクサナ・ディカ(Oksana Dyka)ちゃんの2008年ダルハラの蝶々夫人です。


 オクサナ・ディカ(Oksana Dyka)ちゃんの2008年ダルハラの蝶々夫人です。蝶々さんの登場からスピントが利いた素晴らしい声で圧倒されます。思いっきり歌ってますね。その気っ風の良さが彼女の魅力でもあります。この頃はスマートですし。でもモンローのような変な衣装を着せられて可哀想でした。是非、もっとまともなプロダクションで彼女の蝶々夫人を聴いてみたいものです。

新国立劇場の閲覧室


 新国立劇場の5階の閲覧室には過去の公演を納めたビデオブースがあります。上京して公演まで時間があるときには時々見せていただきます。今回のコジ・ファン・トゥッテの予習ということで、2011年の公演も鑑賞しましたが、今回の方が遙かにこなれていて素敵だったと思います。ミア・パーションのフィオルデリージが圧倒的でしたね。月末にハンガリー国立歌劇場の「椿姫」を見ますので、新国の過去の「椿姫」を予習しました。アンドレア・ロストやエレーナ・モシュクがヴィオレッタを歌ったものでしたが、第1幕のコロラトゥーラを駆使した部分はさすがで「花より花へ」のさいごのハイEsも素晴らしいのですが、やはり第2幕はスピント系の歌手でないと持ちこたえられないと思いました。
 カラス・テバルディ・カバリエの偉大さはそこにあるのですね。「蝶々夫人」も見ましたが大村博美さんは素晴らしいのですが、他の外国から招聘した歌手はもう一つですね。以前ならそれでも納得したかもしれませんがLaoperaでのオクサナ・ディカ(Oksana Dyka)ちゃんのcio-cio-sanを聴くともういけません。トリノの「仮面舞踏会」のアメリア期待していますよ。
 

新国のコジ・ファン・トゥッテが放送されるかも


情報によると、今回の新国立劇場のコジ・ファン・トゥッテの最終日にNHKのカメラが入っていたそうなので、上手くいけばプレミアム・シアターで放送されるかもしれません。NHKは高感度カメラを使いますので、第2幕の暗いシーンも劇場よりよく見られるかも・・・。ところでリッチャレリが言うようにオペラ歌手は1に声量、2に声量だそうですが、今回のコジ・ファン・トゥッテでのミア・パーションの歌を聴いても、ナルホドと感じます。その音圧のようなものも再現してほしいですね。NHKさんにお願いがあります。カメラアングルはMetのように多彩な角度からとってほしいです。どうでもいいようなテロップ流さないでね。そして年末のトリノの「仮面舞踏会」も是非放送してください。オクサナ・ディカ(Oksana Dyka)ちゃんが出演しますから・・・(ワガママです)

オクサナ・ディカ(Oksana Dyka)ちゃん ダルハラのトスカ


最近オクサナ・ディカ(Oksana Dyka)ちゃんネタが少なくなっていますので、ひとつ。ダルハラの2005年のトスカです。これがウクライナ以外でのオペラデビューです。歌唱のほうはまだ荒削りですが持ち前の美声は十分聴き応えがあります。是非、日本でもトスカを歌って欲しいと思いました。

カラヤンとベルリン・フィルの演奏


それ以来、何度か来日されるごとにカラヤンとベルリン・フィルの演奏を聞く機会を得ました。 70年の来日の時には高校生だったので学校を内緒で休み、徹夜で並びチケットをとりました。あとで大目玉を食らいましたが、おおらかな時代でした。
 カラヤンの演奏については金管群の迫力、弦楽器の艶やかさなど多くの方が語っておられますので、今更付け加えることはありませんが、私の印象では「レコードと同じ」だなと言うことでした。多くの指揮者はレコード録音となると裃を着たような演奏になってしまいがちなのですが、カラヤンの演奏はレコードのように寸分の狂いもなく、名人がまるで一筆書きしたような圧倒的な印象を与えてくれました。もう一つ、最近の古楽器による演奏ほどではありませんが、ベートーベンなどはワインガルトナーなどの修正をなるべく排除して、金管や打楽器などベートーベンの時代の演奏法に近づけながら、聴衆を納得させるような指揮ぶりであったと思います。その意味ではクリスタ・ルードヴィッヒが言うように、作曲者と聴衆を最も近いところに結びつけた音楽への奉仕者だったといえるでしょう。私が聴いたときはアンコールがなかったのも彼の特長でしたね。

カラヤンとベルリン・フィル


音楽でもこれと似たような経験を何度か味わいました。
それはヘルベルト・フォン・カラヤンとベルリン・フィルが演奏したベートーベン交響曲第6番「田園」です。1966年カラヤンとベルリン・フィルは大がかりな日本公演をして
NHKがテレビで実況放送をしていました。私は偶然その演奏にチャンネルを合わせ「運命」と「田園」を聴く機会を得ました。その「田園」に私は打ちのめされてしまったのです。それは言葉では言い表せない素晴らしい直観的な体験でした。次の日、私は初めてレコード屋に行き、カラヤンの「田園」を買い求め、電蓄で溝がすり切れるほど聴いた覚えがあります。この東洋の田舎の、音楽に対する知識も教養もないこどもを感動させることができる芸術って、本当に素晴らしいものだと思います。

芸術の素晴らしさ


芸術の素晴らしさは直観的にその価値を知ることに尽きると思います。たとえばマリア・カラスが歌うから素晴らしいトスカではなく、たまたま聴いた素晴らしいトスカの歌い手がマリア・カラスだったというのが本当ではないでしょうか。私は学生の頃、土曜日の午後からよく友人と連れだって美術館に行きました。貧乏学生だったので無料の展覧会が多かったのですが、たまたまある展覧会で一枚の写真が目にとまりました。小さな作品でしたが遠目に見ても辺りを圧して輝きを放っていました。友人たちもその圧倒的な迫力に思わず息を飲み込みました。「一体、誰の作品なんだろう」と近づいてみますと、秋山庄太郎先生の作品でした。その誰もが理屈や、教養もなくても、感嘆するような作品こそ真の芸術なのではないだろうかと、その時、思い知らされた次第です。

ローザンヌオペラのトスカ


 本当はオクサナ・ディカ(Oksana Dyka)ちゃんの出演予定だったのですが、ご出産のためキャンセルしてしまった公演です。で、とりあえず放送がありましたので聴いてみました。
Giacomo Puccini
Tosca
Aufzeichnung März 2013 l’Opéra de Lausanne
Floria Tosca | Annalisa Raspagliosi
Mario Cavaradossi | Giancarlo Monsalve
Baron Scarpia | Giorgio Surian
Angelotti | Daniel Golossov
Il sagrestano | Marcin Habela
Spoletta | André Gass
Sciarrone | Sacha Michon
L'Orchestre de Chambre de Lausanne et le Chœur de l'Opéra de Lausanne
Dirigent | Roberto Rizzi Brignoli
と知らない歌手、指揮者ばかりですが、トスカを歌ったAnnalisa Raspagliosiはなかなか良かったです。声の艶や高音のコントロールはオクサナ・ディカ(Oksana Dyka)ちゃんには及びませんが、代役でありながら、Toscaとしての歌になっているというところがすごいと思います。ヨーロッパには知らないけれど、上手い歌手がいるのだなと感心した次第です。このような人たちがオペラの基盤を支えているのかもしれませんね。

オペラ鑑賞の必需品


 オペラを見に行くときに私が持って行くものですが、
①オペラ・グラス これは大切です、飾りのついていない実用的なものがいいと思います。
 10倍ぐらいの倍率で装飾品のついていないもの、ネックストラップは必須です。
②カバン プログラムやチラシを入れるのに必要です。A4が入る程度がいいと思います。
③ちょっとした座布団 日本ではあまり必要ではありませんが、長いオペラや会場によっては重要ですね。
④ハンドタオル、咳やくしゃみが出そうなときには助かります。
⑤風呂敷 クロークが使えないところでは、冬場にコートなどを包み込む風呂敷は役に立ちます。紙袋やビニール 袋は音が鳴り周りの人に迷惑ですからね。
 ちょっとした心づかいがオペラの鑑賞を楽しくします。

ハンガリー国立歌劇場の「椿姫」


 で、次は大阪フェスティバルホールでの公演、ハンガリー国立歌劇場の「椿姫」を見に行きます。改装したフェスティバルホールも初めてですし、ヴェルディ200年祭なので、とりあえず一つは見なければと思いました。よくある東ヨーロッパの歌劇場の巡回公演です。歌手も指揮者も知らない人ばかりで、これでは集客力がないので、ヴィオレッタは日本でも人気の高いエヴァ・メイです。これでチケットは一気に売り切れです。エヴァ・メイは久々に聴くので楽しみですが、ハンガリーも立派なオペラハウスなので知らない若手の歌手の中にも逸材が混じっているかもしれません。新しい発見も楽しみの一つですね。また、聴いたらblogでupしたいと思います。

キャンピング コジ・ファン・トゥッテ(Così fan tutte)新国立劇場公演


東京に行ってダミアーノ・ミキエレット演出のキャンピング コジ・ファン・トゥッテ(Così fan tutte)を見てきました。なにしろキャンプ・アルフォンゾが舞台の現代的で、モダンな演出はとても気に入りました。コジは物語そのものが単純なので、ありきたりの演出では退屈してしまうことがありますが、凝った舞台、歌や物語に応じてよく動く人物や合唱など見ていて飽きません。特に再演演出の三浦安浩さんの細かい動作や演技指導が素晴らしく端役の一人一人まで、行き届いた行動に目を奪われました。ただ、第2幕は夜のシーンですが、暗い部分が有り、出演者の表情のディティールがわかりにくかったのが残念でした。歌手はフェルランドのパオロ・ファナーレは美しい声で良かったですし、デスピーナの天羽 明惠さんも「女も15歳になったら」を素晴らしく歌い、海外でも十分通用するデスピーナですね。ドン・アルフォンソのマウリツィオ・ムラーロも深い声と芸達者で楽しかったです。何といってもフィオルディリージを歌ったミア・パーション(Miah Persson)が素晴らしかった、「風にも嵐にも」の2オクターブにもわたる難しいアリアを難なくこなし、その安定した歌唱と低域から高域にかけてのムラのない歌声は絶品です。現代最高のモーツァルト歌いの名に恥じない歌唱で、Bravoと大きな拍手がわき起こっていました。その上、前回とは違いモーツァルト歌いが集まっていますので、アンサンブルが群を抜いて素晴らしかったと思います。中でもミア・パーションが歌の中心となって引っ張っていましたね。特にCDで聴くのとは違い、声の厚みに驚きました、さすがtop歌手です。東フィルも良く鳴っていましたし、指揮のイヴ・アベルも生き生きとした演奏でモーツァルトの世界をくっきり描き出していました。ただ、今年の新国の最高の演目の一つなのにちょっと空席があったのは残念でした。HPを含め広報活動には一考の余地があると思います。でも、この舞台、出演者、名演奏がたった5回で終わりとはオペラは贅沢というか、もったいない話ですね。新国もDVD出してほしいです。これだけの演奏を聴けるのなら「シュワルツコップ要りません!!!(笑)」まだ、2回ありますので見に行っていない方は是非、見に行ってくださいね。

ミア・パーションMiah Perssonのフィオルデリージ   私の愛したリリコ・スピント


新国立劇場で「コジ・ファン・トゥッテ」が上演されていますので見に行きます。
演出も面白いですが、なんと言っても現代最高のフィオルデリージであるミア・パーションが聴けるのが楽しみです。と思ったら結構チケットは余っているので驚きました。
ミア・パーションMiah Perssonはスウェーデンのフディクスヴァル生まれ。来日は初めてですがモーツァルト歌いとしては欧米で名声が確立しています。今年の新国では「アイーダ」のラトニア・ムーアと並んで最大の目玉なのに各方面の紹介が少なく、もったいないですね。来月には同じ役のCDも発売されますのに・・・。期待しています。

ベルリン・フィルの首席指揮者


 今年はロリン・マゼールが来日し、また秋にはベルリン・フィルがやってきます。この両者は以前、首席指揮者の就任をめぐって軋轢があったことは周知の事実ですが、現在のラトルも2018年には退任することが確実になっています。さて、次の首席指揮者はと言うこと、私の勝手な推測ですが、やはりカラヤンの影響が強いと思います。それは音楽的にどうと言うよりもやはりスター性、舞台映えがする指揮者が有力だと思います。カラヤンが就任するときはいろいろな問題や行きがかりで決まったようですが、それ以来、カラヤンによってベルリン・フィルはより以上の名声と富を得たのだと思います。実際の公演も何回か行きましたが、カラヤンの格好良さは群を抜いていました。カラヤンの後任では、キャリアではマゼール、音楽的には小澤だったと思うのですが、やはりアバドのほうが指揮ぶりが格好良かったのでしょう。ラトルも就任した頃は、派手な指揮ぶりで格好良かったですからね。ですから次の首席指揮者もその点がポイントになるというのが私の見方です。

サイモン・ラトルの「魔笛」


先日、NHKで放送されたバーデンバーデンでのラトルの「魔笛」を見ました。オーケストラも良く鳴っているし、パミーナのケート・ローヤル以外あまり名前の知らない若手の歌手もよく歌っているし、3人の侍女、アニーク・マシス、マグダレーナ・コジェナー、ナタリー・シュトゥッツマンなどはもったいないぐらいのメンバーですね。ただ、ラトルのオペラってどうなんでしょう。テンポを揺らしたり、自分のタイミングで歌手を引っ張ったりと、カラヤンが最高の伴奏者として、歌手の長所を引き出すような演奏とは少し違うような感じがします。モーツァルトは昔から名歌手を揃えるよりもアンサンブルが大事なんだと言われていますが、それを裏付けるような演奏でした。ロバート・カーセンも出来不出来が多い演出家ですが全体的に暗い印象で、「魔笛」のメルヘンな世界は感じられません。何か味付けの濃い料理を食べたような印象で、一口目はいいけれど、何回も繰り返し聞くにはちょっと微妙ですね。

私の好きなリリコ・スピント


 私の好きなリリコ・スピントは誰だという質問がありましたので、お答えします。マリア・カラスやテバルディのような超有名な歌手は多くの方が聴いたりコメントしておられますので、少し異なる角度から
①ピラール・ローレンガ-ー
初めて見たベルリン・ドイツ・オペラのエルザでした。その透明でクリスタル、そしてホールいっぱいに響き渡る声に一気にファンになりました。ワーグナー、モーツァルトからイタリア・オペラまで幅広いレパートリーを持ち大活躍しましたが、その割にレコーディングは少ないですね。
②ギネス・ジョーンズ
マイスタージンガーのエヴァからウェルテンベルグ伯爵夫人、ブリュンヒルデまでドイツ・オペラではかけがえのないリリコ・スピントでした。その迫力のある声とスピントらしい美しい中低音にしびれました。特にロッテ・レーマンの再来といわれた若いころの歌はいかにもプリマらしい歌唱でした。ベテランになってからは録音が少ないのは残念です。
③チェリル・スチューダー
アバドの指揮した伯爵夫人でいきなりファンになりました。アメリカ出身ですが、ドイツものからイタリアオペラまで幅広くこなしました、スピントらしい押し出しと、固く安定した高音域、そして歌のコントロールは抜群でした。細かい演技も結構上手かったですが、今聴くと低音のコントロールが微妙ですね。あまりにも活躍したため最盛期は短かったように思います。
④オクサナ・ディカ
今、私の一番お気に入りのリリコ・スピントです。ppがもう少しというところもありますが。トスカやCio-Cioさんはとても聴き応えがあります。歴史に名を残すような歌手になってほしいと願うばかりです。
と見てくるとドイツ人やイタリア人の歌手がいませんね。それだけオペラの世界がグローバル化しているということかもしれませんし、また実力次第では世界中のどんな人でもプリマ・ドンナになれると言うことかもしれませんね。
以上の4人が私のお気に入りです。

ルチア・ポップ Lucia Popp 私の愛したリリコ・スピント


 リリコ・スピントではありませんが、好きだったなぁ。その安定した歌唱と透き通ったクリスタルな声は絶品でした。それだけではなく暖かみのある艶やかな声は聴く者に限りない感動を与えました。彼女はスロヴァキアの出身、若い頃、演劇を志しましたが、その後声楽を学び、1963年にブラティスラヴァ歌劇場で『魔笛』の夜の女王役でデビューを果たし、同年にウィーン国立歌劇場と契約しました。以降、コロラトゥーラ・ソプラノとして、その後はリリック・ソプラノとして活躍しました。モーツァルトやリヒャルト・シュトラウスを得意にし、スザンナやゾフィーは素晴らしかったと思います。母国語ではないから苦労されたと思いますが、そのドイツ語は素晴らしくそして美しかった。私は特に若い頃の声が好きでした。ご紹介したCDは独唱ばかりですが、彼女の本領はアンサンブルや重唱、そしてオーケストラとのバランスにあると思います。まるで客席で聴衆がどのように聞こえているのかを意識しているような歌いぶりは天性のようなものを感じました。それで彼女が登場するオペラは映えるのですね。今年はお亡くなりになってからもう20年になります。生きていればきっとかわいいおばあさんになったのでしょうね。

ショルティのモーツァルト「フィガロ」


 これほどのワーグナー、リヒャルト・シュトラウス指揮者がモーツァルトが悪いはずがないと思いながら、今まであまり聴いてこなかったのを後悔して聞き直しています。まず「フィガロ」から。これは想像どおりいや想像以上に素晴らしいではありませんか。その透明な音色と颯爽としたリズム感はショルティならではです。歌手も女性陣が素晴らしい。キリ・テ・カナワの伯爵夫人、ルチア・ポップのスザンナ、フレデリカ・フォン・シュターデのケルビーノは歴史的にもこのオペラに適う最高の布陣です。個々のアリアの表現力は勿論のこと、そのアンサンブルの統一感や音色の違いは素晴らしいですね。男声もサミュエル・レイミーのフィガロ、トーマス・アレンの伯爵を中心にベテラン勢が聴かせてくれます。特にどんどんメロディーが変化してゆく第2幕のフィナーレはとても聴き応えがあります。ロンドン・フィルも一部に弱いという批評もありますが、もともとモーツァルトが得意なだけにショルティの統率のもと軽やかで素敵な演奏を繰り広げます。もしかするとこれまでで一番バランスのとれた「フィガロ」かもしれません。
プロフィール

dawa7761

Author:dawa7761
オペラをこよなく愛する者です。
すばらしいリリコ・スピントであるOksana Dykaちゃんのファンです。
東の果ての国から応援しています。

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