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ミュンヘンのトロヴァトーレ さてカウフマンは?


 バイエルン国立歌劇場からのストリーミング放送でヴェルディのトロヴァトーレを見ました。Olivier Pyによる演出は前近代的な工場を背景としてルーナ伯爵が社長、アズチェーナとマンリーコがそこで働く労働者親子、レオノーラが視覚障害を持つ女性ということで階級対立を基本に設定されていたように思いますが、とても暗い舞台で、演出家の意図はもう一つ分かりませんね。トロヴァトーレは4人の歌手がよければ成立するオペラですが、この舞台では歌手の声を聴くよりもいかにもドイツの舞台らしく、語りのような演奏になっていたので、本来のベルカント・オペラを期待していた向きには不満だったかもしれません。歌手では、人気絶頂の Jonas Kaufmann(Manrico)とAnja Harteros(Leonora)ですがKaufmannはちょっと神経質そうでこの役には似合いませんね。LunaのAlexey Markovと顔が合えば喧嘩、斬り合いがこのオペラの醍醐味ですが、説明的な演出と相俟ってちょっと不完全燃焼でした。LeonoraのAnja Harterosはとても人気のある歌手で、高音のコントロールは素晴らしいのですが下降レジスタの部分では声質が変わりすぎています。いずれこの役に挑戦するNetrebkoはどうでしょうか。やはりここは真のリリコ・スピントであるオクサナ・ディカ(Oksana Dyka)ちゃんのような歌手に欲しいと思いました。Paolo Carignaniは日本でもおなじみの指揮者ですが、演出のせいもあって、ちょっと歌手陣と息が合っていませんでした。やはりトロヴァトーレは若いヴェルディのオペラらしく溌剌とした演奏がいいですね。
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ブレゲンツ音楽祭の「魔笛」


 ヨーロッパでは夏の音楽祭が始まっています。最近では中継があったり、オンデマンドで見たり、聴いたりできますが、まず今日はオーストリアのブレゲンツ音楽祭の「魔笛」から。
 湖上の特設ステージでの「魔笛」はHPで見ても大がかりですが実際目にしてみるとさまざまな配色や衣装を凝らしとてもメルヘンな世界をくり広出ます。おもちゃ箱をひっくり返したといわれる演出はとても魅力的ですね。日がすっかり沈んでから真っ暗な中に浮かび上がってくる夜の女王はとても印象的です。パトリック・サマーズとウィーン交響楽団の演奏もリズミカルで素晴らしいですね。このblogではなるべく日本では知られていない歌手を取り上げようと思っているのですが、Ana Durlovskiの夜の女王は歌唱が安定しているだけではなく、その難しいアリアが臨場感をもって聞き手に訴えかけてくるという意味でとても素晴らしいものです。Denise Beck のパパゲーナとDaniel Schmutzhardのパパゲーノも歌だけではなく演技も上手いですね。Alfred Reiterのザラストロも深い声で聴かせました。アンサンブルも息が合っていてとてもよかったと思います。これはサマーズの指揮のおかげでしょう。やはりヨーロッパは伝統があるだけにとてもよい歌手がいるのだなあと感心しました。やはり「魔笛」はこうでなくっちゃね。以前はよく放送があったのですがNHKさん高い受信料ばかり取らずに是非、放送して欲しいものです。

オクサナ・ディカ(Oksana Dyka)ちゃんのameliaもう一枚


 オクサナ・ディカ(Oksana Dyka)ちゃんのスカラ座、「仮面舞踏会」が終わりました。次はラヴィニア音楽祭を経て秋にパリ・オペラ座の「アイーダ」,そしていよいよ来日公演のトリノ王立歌劇場による「仮面舞踏会」Ameliaと続きます。期待していますよ。

オクサナ・ディカ(Oksana Dyka)ちゃん スカラ座の仮面舞踏会


 オクサナ・ディカ(Oksana Dyka)ちゃんのスカラ座、「仮面舞踏会」の写真がupされています。Damiano Michielettoの演出は見てみたいですね。Ameliaのオクサナ・ディカ(Oksana Dyka)ちゃんですが衣装は同じですが、髪型やメイクはSondra Radvanovskyとはちょっと違うみたいですね。歌唱は分かりませんが、これから海外のblogでコメントが出てきそうです。年末にトリノ王立歌劇場の来日で歌うAmeliaがとても楽しみになってきました。

風立ちぬ(ジブリ) 宮崎駿監督の作品を見てきました


昨日、宮崎駿監督作品の「風立ちぬ」を試写会で見てきました。
 ジブリの作品だということで期待していましたが、周囲の評価どおり「今ひとつかな・・・」という感じでした。
 優れた作品とは強烈なメッセージが盛り込まれているものですが、今回はそれが感じられませんでした。堀辰雄の「風立ちぬ」と堀越二郎の自伝を基にしているものですが、作品自体は完全にフィクションです。でも何を表現したいのか、二郎と菜穂子の愛か、空にかける壮大な夢なのか、はたまた飛行機作りの苦闘なのか、曖昧ですね。作品の時代も昭和初期ですが、当時の時代背景を多少とも勉強していなければ理解しづらいことが多かったと思います。飛行機をなぜ牛車で運ばなければならなかったのかは、当時の回顧録で「道路が舗装されていなかったので、車で運ぶと振動で機体が傷つくから」というのが真相ですが、説明してもらわなければ分かりませんね。
 空想シーンも自然ではなく無理矢理はめ込んだ感じでしっくりきませんでした。次々と進んでいく物語があまり脈絡がなく淡々と進んでいくのは見ているものに疲れを感じさせるだけです。声優陣はよく頑張っていましたが主役の二郎を演じた方が棒読みで、素人らしい味わいもなく、浮いていましたね。ただ、画はとてもキレイで見応えがありました、震災のシーンや夢の中、菜穂子のサナトリウムなど美しい絵がちりばめられていましたが、それだけでは映画は成立しません。楽しみにしていたこども達は少々退屈なようでした。 何よりも監督が自分の作った映画に涙を流すようではいけません。私もよく講演をさせていただきますが、聴衆の心をつかみたいとは思っていても、いつも冷静であることを心がけています。落語家の方の話でも、「噺でお客さんを笑わせても、自分が笑っちゃいけねえ」なんてことを聴きます。これでもかこれでもかと感動させるシーンをたくさん作っても、それだけではいい作品は生まれず、観客は引いていくだけかもしれませんね。

佐渡裕さんの「セヴィリアの理髪師」


 昨日、兵庫芸文で上演された佐渡裕さんの「セヴィリアの理髪師」を鑑賞してきました。公演前に佐渡裕さんがご挨拶されていましたが、日本語による初心者でもわかりやすい、楽しいオペラでありながら、密度の濃い、レベルの高い演奏を目指したものでした。
 まず、なんといっても演出の飯塚励生さんが素晴らしかったと思います。無駄のないそして明るいスタイリッシュな舞台は現代的な「セヴィリアの理髪師」にふさわしいものでした。演技指導も素晴らしく、劇の筋や音楽に合わせて細かいところまで配慮されたものでリブレットの読み込みはたいしたものだと思います。ダンサーやアクロバットも劇の進行を進める上で大きな効果を発揮していました。
 歌手は出だしこそ伯爵の鈴木准さん、ロジーナの林美智子さん、フィガロの高田智宏さんとも声の通りが悪かったのですが、だんだん調子が上がり第一幕の後半からは曲に乗ってとても良かったと思います。一番感心したのは悪役のバルトロを歌った久保和範さんとバジリオのジョン・ハオさんで役柄にぴったりの好演でした。悪役が上手くなければオペラは引き立ちません。アンサンブルも息がよく合っていて、練習が行き届いていることを感じさせてくれました。
 言うまでもないことですが佐渡裕さんと兵庫芸文のオーケストラは素晴らしい。ロッシーニの軽快な音楽と歌手を引き立たせる伴奏は絶品です。例年、トリノから応援に駆けつけているメンバーの力とその教えが生きているのでしょう。歌をよく聴きながら演奏していらっしゃいましたね。最初、日本語上演ということで心配していましたが訳語も従来とは違い口語体で、物語のディティールが分かりやすかったと思います。日本語は拍が短く音楽と合わないところも出るんじゃないかと心配していましたがあまり違和感は感じませんでした。でもチェンバロの森島さんは結構大変だったかな。
 お気に入りの林美智子さんは素晴らしいですね。歌唱も安定した歌いぶりで、容姿や演技もいかにもロジーナらしくとても魅力的でした。欧米の一流の劇場でも十分通用すると思います。もう少し声に厚みが増せばと思うのは贅沢かもしれません。とにかく8日間の公演がほとんど完売というのは驚きですね。関東から聴きに来られた方もいらっしゃったそうですが。鑑賞して損のない公演です。でも最近はプラチナ・チケットでなかなか手に入りにくくなってきました。兵庫県では各都市を回って巡回公演もありますので、チケットが手に入れば、是非、見に行ってくださいね。

オペラって楽しむためのもの 佐渡裕さんの「セヴィリアの理髪師」


 オペラっていうと、何か特別な高尚なものと思われがちですが、私は「楽しければそれでいい」って思っています。平たく言えば歌芝居なのですから、肩肘張って聴くものじゃないと思います。基本的に若い人たちがAKBを聴くスタイルと同じではないでしょうか。(でも、声を出しての鑑賞は御法度ですぞ!)実演だから少々の瑕疵には目をつぶりましょう。○○がピッチを外しているとかXXが高音が出ていないと言っても少しも楽しくありません。トスカの苦しみに涙を流したり、バジリオの歌に笑い転げたり、お気に入りの歌手に大きな拍手を送ったりして楽しみましょう。今日は兵庫芸文の「セヴィリアの理髪師」にいってきます。佐渡裕さんがどのように料理するのかワクワクしますね。ロジーナはお気に入りの林美智子さんです。また聴いてからコメントをupしますね。

オクサナ・ディカ(Oksana Dyka)ちゃんのアイーダ、リハーサル風景


 2012年ヴェローナで行われた公演、Domingoの指揮「アイーダ」のリハーサルビデオがupされています。アイーダはオクサナ・ディカ(Oksana Dyka)ちゃんです。どうぞご覧下さい。

スカラ座の「仮面舞踏会」開幕


スカラ座の「仮面舞踏会」が開幕しました。演出は新国の「コジ」ザルツブルグのボエームでおなじみのDamiano Michielettoです。現代的な演出ですが、彼は群衆を動かすのがとても上手いですね。指揮は若手のDaniele Rustioniで生きのいい演奏を期待しましょう。
歌手はMetとかぶっていて RiccardoがMarcelo Álvarez、AmeliaがSondra Radvanovskyです。ソンドラ姐さんの大砲みたいな声はちょっと?ですね。Renatoは悪役が似合うZeljko Lucicですがどうでしょうか。でもRaiは映像も音声も放送がなさそうです。せっかくVerdi の新演出なのにガッカリですね。写真がupされていますので貼り付けておきますオクサナ・ディカ(Oksana Dyka)ちゃんのAmeliaは15日からの出演です。トリノから1年ぶりなのでさらに深みが増していることでしょう。期待しています。

エヴァ・メイ(Eva Mei)のヴィオレッタ続き


 エヴァ・メイ(Eva Mei)のヴィオレッタが素晴らしかったのでもう少し書かせていただきます。やっぱり「花より花へ」は最後のEsが聴き所ですよね。最近は原点通りオクターブ下げて歌うことが多いですが、これが決まらないと「椿姫」を聴いた気がしません。
歌手にとっては長い第一幕を歌いきった最後のカバレッタで高音を出さなければいけないので大変ですが良く歌われていました。が、ちょっと弱かったかなという印象です。エヴァ・メイ(Eva Mei)の歌唱の素晴らしさは他の方も評価していらっしゃいますので、私が気づいた点を少々。ドレス捌きがとても上手いですね。大きな会場でドレスがふわっと広がるととても見栄えがします。そこまで気を配るというのはなかなかできないことですが、やはりプリマらしい振る舞いですね。もう一つ第一幕でエヴァ・メイ(Eva Mei)が動いた後に汗がしたたり落ちていました。フェスチバルホールの2500席もある大きな会場で強いライトを浴び、それでもさまざまな表情で演じ、歌わなければいけないオペラ歌手は自分の身を削って歌っているのだと思いました。CD、DVDでオペラを聴くのもいいですが実際の演奏を鑑賞するのもいいものですよ。
プロフィール

dawa7761

Author:dawa7761
オペラをこよなく愛する者です。
すばらしいリリコ・スピントであるOksana Dykaちゃんのファンです。
東の果ての国から応援しています。

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