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名曲は「オテロ」でも好きなのは「トロヴァトーレ」


さて、CDもよく聴いていますので、今日からは「トロヴァトーレ」です。友人たちも「トロヴァトーレ」は好きな人が多く、名曲は「オテロ」でも好きなのは「トロヴァトーレ」という声をよく聴きます。台本は恋敵を見るとすぐ剣を抜いて決闘をするというたわいのないものですが、曲は実に素晴らしい。代表的なものだけで

フェルランドの歌う物語Abbietta zingara, fosca vegliarda
「穏やかな夜」Tacea la notte placida: レオノーラのアリアとカバレッタ
マンリーコ、レオノーラ、ルーナ伯爵の三重唱
鍛冶屋の合唱Vedi! Le fosche notturne spogile (通称「アンヴィル・コーラス」)
「炎は燃えて」Stride la vampa: アズチェーナのアリア
「君の微笑み」Il balen del suo sorriso: ルーナ伯爵のアリア
「ああ、美しい人」Ah si, ben mio: マンリーコのアリア
「見よ、恐ろしい炎を」Di quella pira: マンリーコのカバレッタ
「恋は薔薇色の翼に乗って」D'amor sull'ali rosee: レオノーラのカヴァティーナ
ミゼレーレMiserere: 舞台表のレオノーラ、舞台裏での合唱、マンリーコによる重唱
「我らのへ」Ai nostri monti: アズチェーナとマンリーコの二重唱

 と、聞き所が満載で、聴衆を飽きさせることはありません。また物語の内容に即したドラマチックな音楽は、後年ヴェルディが目指した、音楽とドラマの一体の萌芽ともいえるべきものです。
おすすめの演奏は
 トゥリオ・セラフィン(Tullio Serafin)のDGG盤です。

ヴェルディ:歌劇『トロヴァトーレ』全曲
カルロ・ベルゴンツィ
アントニエッタ・ステッラ
エットーレ・バスティアニーニ
フィオレンツァ・コッソット
イーヴォ・ヴィンコ
フランコ・リッチャルディ、他

ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団
トゥリオ・セラフィン(指揮)
録音時期:1962年7月

 もう50年以上前の録音ですが歌手も粒ぞろいです。バスティアニーニのルーナ伯爵はちょっと声がいがらっぽくなっていますが、当たり役です。ステッラのレオノーラは不安定な所もありますが聴かせますし。ベルゴンツィのマンリーコもHI-Cの部分は別として格調の高い歌を聴かせます。何といっても圧巻はコッソットのアズチェーナでしょう。声の張り、艶は言うまでもなく、この役の表現も完璧に近いものがあります。後年の映像よりもこのCDの歌が魅力的です。特筆すべきはスカラ座のオーケストラと合唱団、そしてトゥリオ・セラフィンの指揮ですね。ちょっと荒いけれどいかにもイタリア・オペラらしい熱気と推進力には圧倒されてしまいます。アンサンブルもよくあっており、ヴェルディ得意の重唱部分は随一の出来ですね。半世紀聴いても飽きない演奏こそ本当の名演といえるのではないでしょうか。

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dawa7761

Author:dawa7761
オペラをこよなく愛する者です。
すばらしいリリコ・スピントであるOksana Dykaちゃんのファンです。
東の果ての国から応援しています。

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